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土佐食彩物語

新商品開発物語「こだわりのコラボレーション商品」[高知県特産品販売(株)]

門田典久さん

 高知県特産品販売(株)は、高知のこだわり特産品を県内外で販売している企業です。代表取締役社長である門田典久さんにお話を聞きました。
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私たち高知県特産品販売(株)は

取り扱い商品は5000種類以上

取り扱い商品は5000種類以上

 弊社は、高知県の優良特産品(ゆず・かつお・生姜・四万十のりなど)の製造・販売をしております。高知にこだわり、高知の人が作った特産品を県内外の消費者に提供している情報発信企業です。まじめに作った商材を生産者、販売者が手を携えて消費者に安全安心希望を与えることのできる会社です。問屋であり、主に高知県地場産品にこだわり、特産品を県内外に発信しつづけております。
 商品については生産者が高齢になってきているということもあり大量生産が難しい商品も実質ありますが、品質にこだわって製造しておりますので、多くの皆様のお手元に届くよう販売努力をしております。

熱い男がもつ人脈は情報源

 弊社が自社ブランドを開発するにあたり、キーポイントとなるのが、専務である谷本の存在です。
谷本のスケジュールは、月の半分は県外へ出張し、高知県の特産品を販売に行きます。これにより、弊社が取り扱う商品はほぼ全国の百貨店に置いて頂く事ができました。このような谷本のいわゆる営業活動は、商品(高知県の特産品)を発信するという目的と、それ以外にとても大きな目的があります。
それは、県外のいい物・いい情報を逆に仕入れてくる事でもあります。
土佐の坂本竜馬が土佐藩に留まらず、大きな視野を持ち、新しい情報にも興味津々と、広い世界に進んでいく様子にちょっとにていませんか?!

こだわりに惚れ・・・

こだわりに惚れ・・・

 土佐(高知県)の人の代表的な気性を表す語「いごっそ(がんこ者。自分の信念を曲げない強い気性のある人の意)」は、まさに谷本専務にもあてはまります。
谷本は「こだわり者」が大好きと見え、「桷志田(かくいだ)」の黒酢に惚れ込み、これを使って開発をしたいという思いになったのです。

黒酢の効用はたくさんあります。
>スタミナアップ効果!(筋肉の材料となったり、やる気を出す興奮物質を分泌させので、疲労を減退させます。)
>ダイエット効果!(脂肪分解をするホルモンを構成したり、肥満の大敵、ストレスの解消をうながしてくれます。)
>スキンケア効果!(皮膚の原料となり、美肌効果をもたらしてくれます。)
>ブレーン効果!(脳の神経細胞や神経伝達物質の原料となり、脳を活性化、集中力をアップ。)
>免疫力向上効果!(免疫細胞を活性化し、丈夫な体づくりをうながしてくれます。)
このような効用があり、調理でも、油っこい酢豚、肉や魚の甘酢あんかけなどにひとふりするとさっぱりした味になるだけでなく、油と酢を混ぜると油の粒子が細かくなり、油が体内で即エネルギーとなります。また、魚を酢で煮ると骨まで軟らかくなるなど、おいしくいただくために欠かせません。
実は谷本専務本人が高血圧ぎみで、酢の効用が気になるとこでした。そこで日々愛飲するようになり、個人でデータを取っていました。すると血圧値は安定した数値になったので、現在もずっと飲み続けているんですよ。

「桷志田(かくいだ)」の黒酢!

 「桷志田(かくいだ)」の黒酢は「どっち」でおなじみの某有名番組でも取り上げられたことのある商品で、鹿児島福山町のこだわりを持った杜氏(とうじ)である赤池力さんが静置発酵でつくり上げる黒酢のことです。 酢と黒酢は、同じ酢でも製法、熟成期間など全くことなります。
酢は、通常原料である「うるち米」を蒸し、麹(こうじ)を入れ糖化させます。そこへ酵母を入れアルコール発酵させたものが酒になり、それにすっぱさのもと「酢酸菌」を入れるともろみの状態になります。そして1~3ヶ月間、熟成させるのに対し、黒酢は、原料の「もち米」を蒸し、水と麹を加えます。そこへ「モミガラ」を入れ、ゆっくりと発酵させるのです。大切なのは毎日毎日かきまぜ、やっともろみの状態になり、それを1~3年の間、寝かせることで熟成させます。そして褐色で風味豊かな黒酢となります。
杜氏 赤池さんの“こだわり”の一つは、その熟成期間です。一般的に大量生産に対応するため半年~1年のところが多い中、または黒酢ダイエットブームで黒酢が不足している時でも、完熟しきる2年じっくりと発酵熟成させます。この期間によって、酢がもつ鼻につんとくる刺激臭とすっぱみがやわらぎ、色みも褐色となり、独特の風味が出てくるのです。さらには栄養素(特に天然のアミノ酸)が酢の10倍も含まれます。
もう一つのこだわりは原材料です。良質な玄米、福山町の天然の湧き水(軟水)、最高の麹を使うのは味はもちろん、口にするものだから安全なものしか使いません。
そしてもう一つこだわりは、アマン壷です。黒酢を発酵熟成させる“かめ壷”の事を福山町ではアマン壷と呼ぶそうで、原料を一度仕込むとあとはアマン壷の中だけの作業となりますので、どういうアマン壷を使用するかは重要な選択になり、今もなお最高の壷を追及し続けているくらいのこだわりようです。

こだわり男のコラボ商品

こだわり男のコラボ商品

 高知と鹿児島のこだわり男が交わり、念願の新商品「極みの黒酢ところてん」が完成しました。
こだわりぬいた黒酢に劣らない高知のこだわりは、土佐の良質なカツオ節をふんだんに使ってだしをとった「カツオだしつゆ」です。国産の天草と水は室戸海洋深層水を使用するなど、こちらの材料ももちろんこだわっています。
「桷志田の黒酢入りカツオだしつゆ」は、カツオ節のうまみがきいたつゆで、さっぱりとしていて、最後の一滴まで飲むことができるという商品です。
ところてんは、関東では主に2杯酢で食されており、関西では黒蜜をかけ、まったくのデザート感覚で食するようです。
弊社が東京都に出店しているアンテナショップ(高知県のアンテナショップ1号店)でアンケート調査をしてみると、ところてんを高知県では“だしつゆ”で食するという認知度は大変低かったのですが、実際にこちらの商品を試食していただいた感想としては、「酸っぱすぎず、むしろさっぱりとしたくせの無いスープでいただきやすい。」、「ところてんがしっかりしていて臭くない」、「スープがぜんぜん違う」、など驚きの声や、大変おしかったという意見を多くいただきました。
桷志田の黒酢は一般的な酢に比べて、もともと酸度が半分以下と低く、まろやかな点が特徴です。

爆発的な売れ行きの新商品

 そしてこの夏、爆発的に売れに売れているのが、新商品「極みの黒酢ところてん」です。
「いごっそ」が商品にこだわり、価格をおしまず開発しました。低コストを狙った商品ではありませんので、価格競争に手をだしません!これも“こだわり”なんです!!
そんな新商品「極みの黒酢ところてん」は、実際7月の納品分だけで約7千個を販売しております。しかも大変ありがたいことに、おかげさまでリピータも多く、納得してお買い上げいただいていると自負しております。
そして、ダイエットや健康志向ブームで話題の黒酢に着目している点や、良質で安心な食へのこだわり、有りそうで無かったこちらの商品が、市場では待っていたかのような売れ行きで、きっと皆様に喜ばれているのだろうと思うと弊社のこだわり男もこだわったかいがあったと感激しているのです。

あなどるなかれ美味しいだけではありません

あなどるなかれ美味しいだけではありません

左:とまとまかせ
右:ゆず香る塩だれ

 その他、弊社では高知の特産品をふんだんに使った加工品、特に調味料を自社で作り店舗へ販売しております。
例えば、家庭料理に欠かせない便利な調味料「ゆず香る塩だれ」や「とまとまかせ」などの商品は、ビンに貼ってあるラベルにレシピが付いています。初めて購入いただく方でも活用方法がわかりますので、是非一度お試しください。
「ミックスケチャップ」このケチャップには完熟トマトはもちろん高知県特産の新高なしになんと生姜が入っています。大人のスパイシーなケチャップですが、一度はまると、あなたも今日からヘビーユーザまちがいなしです。

あなどるなかれ美味しいだけではありません

左:こだわった鰹だしが梅エー土佐
右:胡麻すったらうまいで生姜!!

 その他、自社ブランドの商品についてはネーミングにもこだわっており、例えば、ドレッシングで「胡麻すったらうまいで生姜(ショウガ)!!」や、「こだわった鰹だしが梅(ウメ)エー土佐(トサ)。」など真剣に考案したからこそ、長らくご愛用いただいている“おもしろネーミング商品”もたくさんあります。

谷本専務を筆頭に、高知県特産物にこだわり、またはその他の良いものを融合させ現在もより良い自社ブランドの新商品を思案中です。
谷本専務は、今日もテンション上げ上げで、人脈を訪ねて全国各地へ行く!!

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